必殺宇宙カラテ

GR IIの写真を載せます。時々フィルムも載せます。コズミック

再入院したGR IIのその後

 購入後半年ほどで気になるホコリが混入し、先月1年保証が切れる直前にセンサクリーニングを依頼していたGR II。

 

 退院後5ショットほどで再び大きなホコリが表示されるようになってしまったため退院後即再入院となってしまったわけですが、1年保証が修理中に切れてしまっていたうえホコリという責任の曖昧なトラブル内容のため、有償修理となる可能性が高いな、と覚悟しつつ再入院、ソワソワしつつサポートからの連絡を待つことと相成りました。

 

 

 

 

 結果から述べますと、今回は無償での修理としていただくことができました。

 どのような基準でそのような判断を下してくださったのかは不明ですが、退院後開封即ホコリ発見ということで一種のエンバグと捉えていただけたのかなと考えてます。

 サポートの方から非常に丁寧なお電話をいただき、こちらとしても心底安心した次第です(退院後即修理費1万円はあまりにも酷だったので…)。

 とにかくホッと一息、安心して退院までの日々を過ごせます…。

 

 

 

 

と思いきや、至極個人的な理由で大きな懸念があるのでした。

 ホコリを見つけて意気消沈しながら着いた帰路、サポートに再発送すれば間違いなく修理費が発生すると絶望の淵にいた筆者は藁にもすがる思いで「GR ホコリ 対策」等々と涙がちょちょぎれるような切ないワードで検索を繰り返しておりました。

 

 すると以下のような記述を発見し(てしまっ)たのです。

 「背面液晶の辺りをパンパン叩いたり太ももに叩きつけたりしたらホコリが落ちた」

 

……

 

…………

 

パンパン!トントントン ‥‥‥パン!パンパンパン!

 

ちょっとズレた!ちょっとズレて……依然クッキリだ!!

 

どうしよう、結局意味もなく滅茶苦茶な回数本体を叩いてしまった!フォーカスが‥‥フォーカスが甘くなったりしないだろうか!?どこか故障したりしないだろうか!?後々このパンパンが…愚かな選択がダメージとして顕現したりしないだろうか!?

 

どうなの、どうなのGRさん!? これ有償になってもついでにフォーカスの調整した方が良かったの!? 助けて、助けて……!!!!泣

 

 

 

 

実際のところほぼ固定焦点しか使ってないし、そもそも新品の状態からAFは泳ぎまくってたから今更誤差が出たところで……というところではあるんだけど、AFを使った場合に焦点が甘くなる可能性が俄然増えた、なんてなったしまいには再々入院の可能性も……怖い、怖い………GR III、楽しみ……

入院していたGR II、退院初日に再入院決定でニッコリ

 RICOH GRといえば森山大道、あとホコリ問題。

 GRのレビューに置いて必ずといっていいほど見受けられるホコリの問題。分解すると保証が切れてしまううえに下手をするとサポートさえ受けられなくなってしまう可能性がある(と聞いております)ため、現状センサにホコリが付着した場合はサポートに送らなければいけません。叩いたり掃除機で吸ったりしちゃダメだぞ!(直接持っていける東京在住の方が本当に羨ましいです)。

 

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RICOH GR II  GR LENS 28mm / f2.8)

(電車の車窓から。窓に反射する光を見るたび、”科学の反射は科学の反射。哲学は反射に別の世界を観るんだよ”と教えてくれた理科教師を思い出します)

 

 

 

 

 

 さて、今月でGR IIを購入してから1年が経過しました。1年保証の期限が今月中旬頃と迫ったため、案の定半年ほど前からセンサ右上に付着していたホコリを思い切って取り除いてもらうことにしました。

 念入りに本体を清掃してから修理依頼表を記入。郵便局にはちょうどGR IIの外箱がジャストで入るゆうパックダンボール(100円?)が販売されているため郵便局で梱包、飛行機様に海を超えていただきました。

( ※リチウムイオンバッテリーが含まれる荷物は空輸ではなく陸輸となってしまいます。デジカメを発送する際はクレグレもバッテリーを除いてくださいね)

 

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RICOH GR II  GR LENS 28mm / f2.8)

(GRはカラーも素敵、接写は更に素敵…。GRでの接写、本当に楽しいですね。先日発表となったGR IIIではマクロモードの撮影可能距離が6cm-10cm、通常モードが10cm〜となっておりました。IIIではIIのマクロモードが常態化するのですね。進化っておっかない……)

 

 

 

 

 

 というわけでサポートに発送したのが13日。北海道からの発送のため到着は15日、修理完了の旨が19日に届き、21日に自宅へと帰ってきてくれました。到着と1年保証の期日が重なってしまうため無償修理は受けられないかもしれないな、と思っておりましたが今回は無償での修理としていただけました。サポートの方々の判断に感謝です。

 分解の際に後面ラバーを剥がさなければならない仕様のためか、後面のみグリップも張り替えてもらってました(センサクリーニングの際は毎度?)。

 

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RICOH GR II  GR LENS 28mm / f2.8)

(9月、北海道は地震により全道全域(東京から四国くらいまで)が全停電となる震災に見舞われました。筆者の居住地域ももれなく停電し、街が常闇に。街を照らしてくれる光源は自動車のヘッドライトのみとなり、一面だけが照らされ構造物が様々な形で浮かび上がる街は控えめに言って奇妙でありました)

 

 

 

 

 

 到着したはよいものの中々カメラを使う時間が設けられず、やっと使えたのが前日25日。意気揚々と外に持ち出してGRを起動。右上部にゴミなし、キレイ!ウフフ!数度シャッターを切る!ウフフ!画面中央にチ◯毛のような筋がくっきり浮かぶ!

 

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(何‥‥何してるの?)

 

 

 

 

 

 何だこれは、画面中央に◯ン毛のような針金状の筋が写り込んでいる…開放でもくっきり写っているし、しかもデカイ…これはレタッチでごまかせるような代物ではなさそうだ。

 慌ててレンズを覗いてみる。キレイ……。

 再度モニタを見直す。チ◯毛が鎮座している……。

 絞りを変えてみる……チ◯毛は元気そうだ。

 焦点距離を変えてみる……チ◯毛は元気そうだ。

 

 

 なんてことだ、、、サポートから帰ってきてたったシャッターを5回切っただけで不具合が再発してしまった!しかも今度は特大の◯ン毛だ!!なんてことだ!!!またサポートに送らなければならなくなるとは……

 

 

 

 

 修理表から電話番号を確認、震える手でサポートに電話をし、オペレータに以下のことを伝える。先日の修理より返送後5シャッターほどで不具合が再発したこと。外部に持ち出している間にゴミが入った可能性も考えられること。修理表に 「有料修理の場合、完成後6ヶ月以内の同一箇所に限り、無償修理をいたします」との記述があったため、藁にすがる思いで電話したこと。保証期間は2週間前に切れてしまったこと。

 オペレータより「現物を確認してから無償有償の判断をさせてほしい、とにかく着払いでこちらに送付願いたい」との旨が伝えられる。

 恐る恐るセンサクリーニング代金額を伺うと、「えぇ〜と……えっ!い、1万円です…」といささか相手方もドン引きしているような声色で死の宣告が(貧乏なのです)。善処していただけるかもしれないとほのかな期待をいだきつつ、ひとまず再度サポートに発送する旨を承諾し電話を終えた……

 

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RICOH GR II  GR LENS 28mm / f2.8)

(もう一枚北海道地震の写真を。車が明かりとしての役割を果たすとは、まさに目からウロコとはこのことなのだなと実感しました。ガソリン貯蔵量も怪しく信号も全て消灯してしまっていたため怖くてバイクを走らせることはできなかったのですが、今考えると少し、走ってみればよかったかな、と思います)

 

 

 

 

 

 ということで本日再度修理センターへとGR IIをドナドナ致しました。混入したゴミが修理環境で混入するものとは思えない大型のものなのでおそらく有償になるのではないかと思います、が、 分解即サポートお断りの規定かつ修理費に5桁円掛かる体制であるにもかかわらずこのホコリに対するザルっぷりはどうなのだ、リコーさん…。さすがに商売がアコギすぎるのではないか?とすでに支払う顛末を想定しつつ、サポートからの連絡を待つ日々に突入です。

 GRのホコリ問題、意外と闇が深い!

 

(※つい最近発表となったGR IIIには自動センサクリーニング機構が搭載されるようですね。手ブレ機構の搭載と相まっていやめでたい!ありがたい!死ね!)

 

 

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RICOH GR II  GR LENS 28mm / f2.8)

 

 

 

 

 

 

 

黎明期のデジタル一眼 Nikon D100

 

 幼少の頃、とあるきっかけから野生動物の研究施設に入り浸ることとなりました。結局施設との縁はずいぶん長い間続いて現在でもお世話になっています。

 施設事務所の壁を眺めると、無数のラックにはデジイチとレンズが怒涛のようにズラリ。そのほとんど全てがNikon製でした。随分と寛容な施設で、D3Sテレコン付き大砲レンズを付けたような”迫撃砲”を小学生に背負わせてくれたのです。初めて触れるカメラ環境がここまで尖っていたせいもあるのか、カメラ=Nikonというインプリンティングが立派に成立してしまったのでした。

 

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(Nikon D100 / AF-S DX Nikkor 35mm f1.8G)

(人生最初のデジタル一眼レフ Nikon D100と某DX専用50mm単焦点で撮った自宅横のふきのとう。黎明期のボディですが非常に”キレイに”写るので大好きです。ボディの特性なのかはたまたレンズの影響なのかはわかりませんが、エッジの収差はかなり強烈です)

 

 

 

 

 筆者が初めて自前のカメラを手に入れるのは成人後、職場でセミプロ的活動をしている登山愛好者から唐突にカメラを譲ってもらったのがきっかけでした。

 大変ありがたい話で勿論喜んで受け取りましたが、譲れるレベルのデジイチなのですから、当然とんでもない化石が出てくるわけです。

 そうして私が初めて手に入れたのが、デジタル一眼黎明期の一品、2002年発売のNikon D100(詳細は適宜ググってください。中古で1万円ほどです)。

 

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(Nikon D100 / AF-S DX Nikkor 35mm f1.8G)

支笏湖周辺の施設にて。チョロいのでダンディ祖父と孫の取り合わせは見かけるだけで無条件に目頭が熱くなります。白背景に黒い被写体が乗っかるとより明確に収差の影響が見て取れるかと思います。個人的には一つの味と感じるので気にならないのですが)

 

 

 

 35mmフルサイズセンサの開発は2008年までお預けとなるため当然ながらセンサはAPS-CサイズCCD、画素数は610万画素、現行iPhoneのちょうど半分の画質です。記憶媒体はSDではなくコンパクトフラッシュ(ご存知でない方もいたりして)で、もちろん処理エンジンもまだまだ未発達なのでRAWで4枚ほど撮影すると書き込みのために1分ほど撮影がお預けになります。

 シャッターユニットはうろ覚えですが何かしらフィルム一眼のユニットをベースにしていると読んだことがあります。D750や800のあのソリッドなシャッターフィーリングからは想像もつかない、シャコーーン(残響)という非常に独特でクセのある感触がやみつきになります。レリーズボタンのモニャモニャとした感触はどうにもいただけないのですが……

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(Nikon D100 / AF-S DX Nikkor 35mm f1.8G)

(エゾシカの多分メス。こちらを視認はしているが、そこまで避ける気は無い。北海道においてはありとあらゆる国道で彼らとエンカウントします。そして誤って彼らをミンチにしてしまった場合、ほぼ確実に我々の愛車もミンチになるのです。可愛い)

 

 

 

  Nikon製デジタル一眼の中古市場では面白いことに、1200万画素フルサイズのD700が「画素は低いが出力画像に妙な味がある」という理由からここ1〜2年ほとんど値下がりを見せないまま初代α7と同等程度の中古相場を保っています。

 D700の作例を調べてみると確かに、確かに霞がかかったようなフィルムライクな暖色傾向の出力がなされているような気がしないでもありませんでした(調べた当時急激に購買意欲が高まりネット中古を漁り続けたのは秘密)。

 

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(Nikon D100 / AF-S DX Nikkor 35mm f1.8G)

支笏湖外縁を北から東へ四半円ぐるりと回る国道453号線。晴れてキラキラと輝く水面もよろしいですが、霧にけぶった曇り時もジャーマンテクノのアルバムジャケットみたいで大変よろしいのです。支笏湖へのリスペクトを込めながら909Stateを流しましょう)

 

 

 

 時代相応のポンコツ具合を示すD100ですが、実は一つだけ大きなメリットが存在します。

 D700のように出力画像がフィルムライクなのです。かなりクセまみれ。個人的な感想でしか無いのですけれども、非常にコッテリとしたクセのある暖色強めの出力画像となります。

 デジタル一眼黎明期の製品ですから、個人的にはジェネレータの開発も調整もフィルムカメラの延長線上で行われたとか結構単純な理由からなんじゃないかと思いますが、とにかくかなり独特な写真を撮影することができるのです。

 

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(Nikon D100 / AF-S DX Nikkor 35mm f1.8G) 

 

 

 

 

フィルムの帰還

 現像を頼んでから約10日ほどが経った5月12日、襟裳岬で撮影したフィルムがようやくラボから返ってきました。

 その際用いたフィルムはカラーネガと同様のプロセスで現像できるモノクロフィルム「Ilford XP2 Super」だったのですが、仕上がったフィルムの現像結果を見てみるとやはり確実に銀塩とは異なる結果となっていました。

 

 

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CONTAX 159MM / Distagon 35mm f2.8 

(常に陸側はうす高い山になっている道北沿岸線と違い、襟裳に向かう道南沿岸線は陸側にフラット。平原のような土地の中を細かく細かく曲がりながら進む道中は不思議な気怠さがありました)

 

 

 

 

 具体的にはグレー階調に特徴があるというか、身も蓋もない言い方をすれば「カラーデジタルをモノクロ反転させた出力結果にそっくり」な印象を持ちました。

 

 各基本色分の層を持ったモノクロフィルムという触れ込みですから、当然といえば当然の結果なのですが……これはこれで面白いなと思いました(KONAMI

 

 

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CONTAX 159MM / Distagon 35mm f2.8 

(桜100選の一つで北海道で最大級の人気を誇る花見スポット”静内二十間桜並木”、の駐車場を見て立ち寄るのを諦めた車内から。来年のこの時期になったら改めてここを訪れて車内からシューティングしまくってみようかな、と企むくらいには通行人(と美人)が溢れておりました。銀塩とはまた違う階調なのでこのフィルムならモノクロでも桜は撮れるかな、とも思います)

 

 

 

 

 ヨドバシ受付のラボ送りということで現像代及びデジタル化の費用はそれなりにかさむと予想していたのですが(料金表を調べればよいだけのことなのですが)、通常のカラーネガから1〜200円追加でかかっただけでした。全財産が1万円あるかないかで日々ひもじく生きている身なので安心致しました。現像などている場合ではない。

 

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CONTAX 159MM / Distagon 35mm f2.8 

襟裳岬先端部。あまりの強風でカメラなどろくに構えられず、日暮れで明らかにアンダーだったのにもかかわらずラボメン(?)の腕前なのか随分まともに仕上がってくれました。岬自体は大変美しいのですが虚しさのようなモノも凄まじく、観光地というよりは”自然”と表現するほうが適切だな、と強く感じた次第です)

 

 

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CONTAX 159MM / Distagon 35mm f2.8

(馬。馬……道中は馬の出現率が半端なく最初は感激していたのですが、すぐさま見慣れてしまうほど恐ろしい頻度で馬が現れます。道北の国道沿いに現れる家畜は圧倒的に牛なので、もちろん道南沿岸にも牛はいるのですがさすが競馬の盛んな帯広近辺、と言った感じでしょうか。馬の運搬車とも中々の頻度ですれ違いました。馬の運搬車と事故を起こすとエラいことになるそうです。本州の国道にもうろつく家畜はいるのかな?)

 

 

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CONTAX 159MM / Distagon 35mm f2.8 

(道南沿岸部の陸側。小高く狭い道北沿岸線に比べ随分と静かで穏やかな印象を受けます。川は何故かどうしてもファインダーに収めてしまいます。ジャーマンテクノのアルバムジャケットみたいで大変よろしい川です、グルーヴを感じますね)

 

 

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CONTAX 159MM / Distagon 35mm f2.8 

(”ちょっとピンボケ”)

 

 

 

 

道南沿岸線とエセモノクロフィルム

 つい先日襟裳岬まで旅行に行く機会がありました。

 道北オロロンラインは生活圏ということもあり何十往復もしているのですが中々太平洋沿岸・道南沿岸線を走る機会はなく非常に新鮮でした。KONAMI

 

 

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(RICOH GR II / GR Lens 28mm f2.8)

 (道民であるワタクシが北海道で最も過酷な地の一つと認定する場所、襟裳岬の岬先端部。あまりにも風が強いため呼吸が上手く出来ない、上着のはためく音がデカすぎて耳に激痛が走る、妙に長いうえ地元民曰く”出る”階段……しかし日本海側と違い全く磯焼けしていない健康な沿岸部を見渡すと羨ましくなりました。美しい海です)

 

 

 

 

 札幌から苫小牧まで高速で南下後、国道235号線〜336号線を通って静内(合併した今では新ひだか)、新冠、浦河をパスして襟裳へ。

 道南沿岸線を走っていて最も驚いたのは、異常にマツダ・ロードスター、スバル・インプレッサとすれ違う台数が多かったということ。

 旅自体は襟裳岬に到達したところで同行者が急病に陥ってしまい浦河の救急病棟へ駆け込み、そのまま静内で車中泊して札幌へととんぼ返りだったのですが、その往復の道中間違いなく40台以上のロードスターとすれ違いました。インプレッサも圧倒的に多かったのですが(STIは少なかった)、俄然ロードスターのウジャウジャっぷりが勝っていたのでした。苫小牧から札幌へ戻る頃にはさっぱりと消えていたロードスター……

 道南沿岸線の何処かにロードスターを積極的に卸しているディーラーでも存在しているのでしょうか……

 

 

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(RICOH GR II / GR Lens 28mm f2.8) 

(襟裳に向かう道中。苫小牧を抜けると放牧されている馬の皆様と遭遇する機会が途端に増えてきます。遊馬ランド バッタ!新党大地のポスター!ムネオハウス!北海道の匂いが強烈です)

 

 

 

 

 閑話休題、フィルム代も現像代も高くなってしまった現在は旅行時にしかフィルムカメラを携行しないと決めております。ついでにもし現像する金がなくてもストックしておけばいずれ自家現像できるかもしれない…‥ので、フィルムはモノクロを使うようにしています。

 ということで今回の旅行出発時にフィルムを補給したわけなのですが、暫くの間オリエンタルの「ニューシーガル400」もしくはイルフォードの「HP5 400」を使っていたので今回は……とイルフォードながら見たこともないモノクロフィルム「XP2 Super 400」を2本ほど購入することにしました。

 

Ilford HP5 400

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Oriental New Seagull 400

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 (個人的にはSeagullの方が出力が濃厚っぽい気がして、ついでにパッケージも玄人っぽくて好みですが、自家現像する場合はHP5より所要時間が増えます、確か……)

 

 

 

 それが大きな間違いでした。

 どうやらXP2 Superとやらは通常のモノクロフィルムのような銀分子ではなくカラーと同様に染料を積層して感光させるタイプのようで、カラーと同様の現像プロセスC41を採用しているためカラーと同時に現像を頼むことができる……との触れ込みを鵜呑みにして安心した自分はそのままガンガン使用を続け、帰札後意気揚々とヨドバシへ駆け込み、鼻息荒く幾日か前のカラーネガと一緒に現像を依頼したわけですが、一瞬で「あ、XP2の方はウチの機械では無理ですね」と東京ラボ行を宣告されてしまいました。

 振り返ると後ろには7人ほど並んでいる。眼前では不健康そうな店員がイライラしながら返答を待っている。伝票に書き込まれた「10日後受取」の文字に絶望しながらニッコリ快諾してヨドバシを後にしたのでした。

 

今回使ったモノクロフィルム Ilford Xp2 Super 400

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 (C41と記されているとおり通常のモノクロフィルムと感光プロセスが異なります。その為出力される画も独特の階調というか、デジタル写真をモノクロ現像したような仕上がりになっている気がします)

 

 

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(RICOH GR II / GR Lens 28mm f2.8)  

 (急病で倒れた同行者が直前まで息巻いていた”知床まで行くぞ!”というを大紋切りを捨てきれないままとんぼ返りした札幌……の一つ隣の桑園駅にて。光線がたっぷりと入るホームは毎度毎度ファインダーを向けてしまいます。GR IIでカラーを取る際はいつも若干コントラストを高めた”ポジフィルム調”エフェクトを使用しています)

 

 

 

 

 以前イルフォードのモノクロインスタントカメラを見つけたとき、これはどうやって現像を依頼するんだろう……と不思議に思ったのですが、どうやらそのインスタントカメラにもXP2 Superが採用されているらしく「写ルンですと同様のプロセスで現像を依頼できますよ」とのことだと思うんですが、多分無理です。

 

 

 

 そもそも前提として、札幌においてはビックカメラヨドバシカメラで現像依頼の対応に大きな違いがあるように思えます。 

 例えばLomographyの35mmカラーネガを現像依頼した場合、ビックカメラではフジのカラーネガと同様の即日現像、一方ヨドバシでは「特殊な乳剤が使用されている」との理由により外部ラボ送りになりました。

 大雑把に言えばビックカメラはフジ以外のトリッキーなフィルムでも即日現像してくれる可能性が高く、ヨドバシは日数を挟む場合が多いものの慎重を期した現像プロセスの選択を行ってくれる、と言った感じでしょうか。

 そのため、XP2 Superももしかするとビックカメラに依頼すれば即日現像してくれたかもしれません(モノクロであるためそもそも望み薄ですが)。

 

 

 が、今回は折角なのでヨドバシが信頼する関東プロラボのパワーを感じてみたいと思います。襟裳旅行のモノクロフィルムがプロの手でどのように仕上がるのか非常に楽しみです。

 

 

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 (RICOH GR II / GR Lens 28mm f2.8)  

(”温泉に行きましょう”と息巻く同行者に連れて行かれるまま訪れた温泉宿(閉館中)の前に鎮座していた謎のネッコ先生。GRを向けている最中は色気たっぷりだった先生、フィルムカメラを向けた瞬間モゴモゴモゴ!と何かを叫び走り去っていった先生 ……先生はもしかしてデジタル原理主義だったんだろうか)

 

 

 

 

 

 

 

北海道でのモノクロ現像

 東京都心在住の方が本当に羨ましい。北海道の民にとってモノクロ現像のハードルは東京都民の数十倍高いといっても過言ではありません。燃やすぞ東京!

 

 

 

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  (Ricoh GR II / GR Lens 28mm f2.8)

 

 

 

  札幌近郊に住んでいるため大手DPE店まですぐ向かえるのでカラーネガの現像自体は簡単に、しかも即日現像を享受することが可能なのですが、何と言っても大手DPE店はモノクロ現像に冷たい。本当に冷たい。リバーサルもブローニーもAPSの現像も受け付けてくれるのに、モノクロ(とついでにハーフ)となると途端に顔を歪ませるあなた方……

 

 とはいいつつも、言ってしまえば札幌にもモノクロ対応のプロラボが存在します。が、そこはデジタル化には対応しておりません(店員さんから聞き及んだだけなので不確かです。今度改めて伺ってみようと思います)。

 

 絶賛半デジタルネイティブキッズの自分にとってフィルム現像とデータ化はニコイチ、加えてフィルムデジタル化用の一眼システムは(金欠により)用意できておらず、更に加えて大手DPE店は現像済みネガの持ち込みであってもモノクロフィルムのデータ化には対応してくれていません(交渉次第では受け付けてくれるかもしれませんが、基本的にはミニラボ自体の仕様的問題だと思います)。

 

 

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  (Ricoh GR II / GR Lens 28mm f2.8)

 

 

 

 ヨドバシやビックでは、モノクロ自体の現像は受け付けてくれるのです。ついでにデータCDの作成を一緒に頼んでもなんの問題もなく受け付けてくれます。受け付けてはくれるのですが、受取に1週間強掛かるのです。1週間強、掛かるのです。バカ言え!(汗)

 

 とりあえず札幌ヨドバシの設備ではモノクロ現像ができないため提携しているプロラボに送られるのですが、どうやらそのラボが東京にあるらしいのです。

 

  都心在住の方はご存じないかと思いますが、北海道はAmazonでの午前中注文・即日発送でも2日掛かります(夜に頼めば丸三日)。それが納期に関係しているのかどうか、ある程度受注をまとめてからラボに送っているのかどうか、内部事情は知りませんが、とりあえず大体いつ頼んでも10日ほど掛かるのです。

 東京在住の方が本当に羨ましい……東京での納期は知りませんが、絶対10日は掛からないでしょう! Amazonプライムお急ぎ便が意味を為さない北海道!クソ!

 

 

 

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  (Ricoh GR II / GR Lens 28mm f2.8)

 

 

 

 自家現像をすればいいじゃないかと。その通りなんですけれども。以前させてもらった自家現像がめちゃくちゃ楽しくて憧れているんですけれども、いかんせん金がないので及び腰なのであります。

 

どうにかならないものか、北海道のモノクロ現像事情。フジアクロスまで生産終了になったけど、どうにかならないものか!

 

(余談ですが、最近のメジャー映画界ではリマスターを見越して解像度が実質無限のフィルムが主流になりつつあるようです、伴って映画用フィルムの売上も上昇してきているということで、例のコダック先生が民生用フィルム部門の復活を示唆しているようです。オイオイオイ頼む、T-MAXを安くしてくれ!買うぞ、俺は買うぞ!)

 

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  (Ricoh GR II / GR Lens 28mm f2.8)

 

  

2017/12/30の写真 猫

 去る年の瀬、実家に帰省したところ父から25年ほど放置しているカメラがある、とカメラを譲りうける。

 詳細は後日書こうと思うが、譲ってもらったのはRicohflex(RICOHではなく!)のフィルム一眼……1.5眼レフ・TLS401だった。板金叩き出しで非常にかさばり重量もあるものの、プリズム部右側に一眼モードと二眼モード(二眼モードでは二眼レフと同様にカメラ上部から真下を覗き込む形で撮影する。専用のファインダーも設置されている)を切り替えるノブが設置されており、うまいこと活用すれば全く怪しまれずに道端の異性を望遠でスナップシューティングできるという(自分ではあまり買いたくない)魔法のようなカメラなのだ!!

 

 

 その時帰省のために持ち込んだカメラは京セラCONTAXの159MM+Tessar 45mm f2.8の組み合わせ、及びRICOH GR IIだったので、カメラを受け取って大興奮した拙者は今もって考えると完全に馬鹿なのだがわざわざカメラを3台も持って友人宅に突撃して行ったのだった。

 

 

 ということで猫を撮りました。フィルムで撮ってみました。フィルム最高!

いいですね、可愛くて美味しそうです。肉が柔らかくて毛が密集しているだけなら我々にもチャンスはあるんじゃないかと思うんですけれども。

 

 使ったカメラは(記憶が正しければ)上記のRicohflex TLS401&一緒にもらったRIKENON 55mm f1.4。フィルムは確かロモグラフィーの400だったと思います。

 

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(RIcohflex TLS401+RIKENON 55mm f1.4 / lomography 400)

 

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(RIcohflex TLS401+RIKENON 55mm f1.4 / lomography 400)

 

 

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(RIcohflex TLS401+RIKENON 55mm f1.4 / lomography 400)

 

 

 実によく写る。とても良く写りました。25年も放置されてちゃあカメラもレンズもまともには使えんだろうと思っていたのですが、約60〜70年前の板金叩き出しカメラはなんとモルトを使用していないんですね。パーツ同士の恐ろしい精度で遮光してくれるわけです(モルトが量産性のために作られたアレなので察して黙るべきことではあるのですが)。外装自体はボロボロのほこりまみれなんですけど。

 

 レンズの方も多小薄カビ歯あるもののバリっとよく光を通しています。確かこのレンズは富岡光学から出ている非常に多数のラインナップを誇る同一のOEMレンズのうちの一つだったはずです。

 絞り羽が死んでいて開ききらなかったりするので、ボディ共々大切にOHに出してあげようと思っています。

 

 いやあそれにしても……それにしてもめんこい。この猫はちょっとだけ女好きです。