必殺宇宙カラテ

GR IIの写真を載せます。時々フィルムも載せます。コズミック

他人のカメラ探し①

 当方北海道民、電車で30分ほどの、札幌近郊に住んでおります。

 つい先日まで冬季オリンピックが開催されていたおり、道民として強めのアイデンティティを持つ私、毎日モニタ前に正座して藤沢選手のbuttを応援しておりました。(若干OLの尻が残っているカーリング選手)北海道最高!

 

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(GR II / GR Lens 28mm f2.8)

 

 さて、3月4日は友人主催のジャズライブを聴きに札幌へ。ついでにフィルムカメラを探しているという先輩と共に中古カメラ屋を巡ってきました。

 

 1軒目は札幌カメラ修理センターさんへ。(修理技師さんのお店だから安心して手に取れる)豊富なレンズ、豊富なボディに豊富なジャンク、豊富なバッグ、豊富なキャップ、無音の店内、動かない奥様、こちらを見つめる奥様、1階のカレー屋、店と間違って入った知らない会社……奥様の視線に胸がヒリつきますが、とても好きなお店です。

 

 先輩が所持しているカメラはなんと学研雑誌の付録についてきた謎のプラスチック二眼カメラのみ。イリュージョンのような周辺収差を発生させ、草むらでエンカウントした瞬間のような疾走感溢れる写真を量産する逸品です。

 ちなみに先輩自身は「絞り」の概念を知らないまま不気味なキティちゃんの写真を撮ってくる野生のカメラマンです。

 

 その二眼カメラでも満足されているような様子であったため、ガチガチの多機能一眼よりレンズ固定式の携帯性に勝るものを、また適度なディテールを。ということで、コニカC35やHimaticシリーズのようなEE式セミクラシックカメラを探すことになりました。当時の大衆機も今では立派な「名機」なのです。レンジファインダー最高!

 

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(GR II / GR Lens 28mm f2.8)

 

 手始めに西28丁目にあるカメラのイシオさんの在庫リストを読んでみると、EE式の中でもかなり小型のHimatic Fが4980円で売られている……完動品ならこれは安い。控えめに言って安い。が、西28丁目。我々は今4丁目…………

 

 ということでやってきた近場の札カメさんであるが、4980円が脳内をチラつくため眼前のCanonet約9000円に緊張してしまう。傷無し完動フード付きのCanonet……妥当なのだけれど。

 

 一方先輩はOlympus Penに夢中だった。先輩、そちらはハーフです。ウクライナは関係ありません。店員さんは「フラッドベッド使えばいけるっしょ!」と推してくるが、申し訳ない、先輩は野生のカメラマンなのです、「絞り」を先ほど理解したのです。察して黙る店員、落ち込む先輩、動かない奥様……

 

 冷静に考えてお買い得だったCanonetを買うことに強い疑念を感じた我々は、そそくさとお店を後にしたのだった……

 

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(GR II / GR Lens 28mm f2.8)